恋愛一色
そして部屋のドアを思いきり閉めて、乱れた呼吸を整える。



小さく舌打ちをしてベットに飛込んだ。



ポケットから財布と携帯を取りだして、ベットの横にある棚に置いた。



携帯がぴかぴかと光っている。


俺は携帯を取り、開いた。


メールが何通か来ている。

差出人は全て千尋。


俺からの連絡がないから心配したのだろう。


俺は今日謝ればいいと思い、携帯を閉じ、また棚に戻した。



暫くして俺は風呂に向かう。

疲れた体を癒すためだ。


裸になり鏡の前に立つ。



胸の辺りに小さな赤い痕があった。


俺はそれを触る。


さながつけたのだろう。



…キスマーク。



『…勝手につけやがって…』



俺はそのキスマークを爪で引っ掻いた。


忽ちそのキスマークの上にミミズのような線が浮き出てくる。



これでいい…
証拠など消せばいい…
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