恋愛一色
遥斗の言葉が俺を支配する。


そんな言葉を言われるなんて思ってもいなかった。


また《興味がない》という言葉で片づけられると思っていた。



すると強い北風が吹き、俺達の間を通り抜けて行った。


ざわざわと煩い音を出す裸の木々。


見てるこっちまで寒く感じてしまう。


遥斗は俺を置いて先に行ってしまう。



俺は呆れた笑みを溢した。

なんだそれ…
後悔なんかするわけねぇだろ?



俺は勢いよく遥斗のところまで駆け寄っていく。


そして遥斗の肩を掴み、遥斗をこちらに振り向かせた。



『…後悔なんかしねぇよ。俺は自分なりに復讐するだけだ』


こう言い捨て、俺は学校の中に入って行った。


靴を履き替え、教室に向かう。


俺が廊下を歩いていると前方から足音が聞こえてくる。


その足音は俺の前で止まった。
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