恋愛一色
千尋はスポーツ万能で頭が良い。
黒く焼けた肌をしていて、ショートヘア。
顔立ちが整っており、上級生からの人気が高い。



何で俺に惚れたのだろう?



『何だよ、千尋』



俺は友達との会話を一旦中止させ、千尋を見つめた。


俺が見つめると千尋の頬が赤く染まっていく。



もう慣れたもんだ。
女をその気にさせる方法を。



女は単純なんだよ。




『今度遊びに行かない?』


照れた口調で千尋はこう言った。


そして俺は得意の偽りの笑顔で彼女を落とした─…




『まじ?行くに決まってんじゃん!楽しみだし!』



彼女に極上の偽りの笑顔をプレゼントした。




『本当!?じゃあ日曜日の14時に駅前に来てくれる?』



『日曜日の14時な。当たり前じゃん。千尋の誘いを断るかよ』





『楽しみにしてるね!』
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