恋愛一色
~第四章・うそつき~
短い冬も終わりを告げ、
裸だった木々も、ピンク色に染まっていく。


桜の花びらが、新入生たちを祝福する季節。



俺は今日もつまらなさそうに過ごしている。


千尋とは相変わらず続いている。


だがクラスが離れ、あまり学校では顔を合わさなくなっていた。


千尋は部活が忙しいため、会う時間を中々作られないでいるみたいだった。



千尋と付き合っていて楽しいと思う感情さえ、すでになくなっていた。


…もう潮時だろう。きっと。


新しいクラスは、遥斗と和馬と淳と同じクラスになれた。


毎日がこいつらのおかげで楽しく過ごせれた。



あの時、遥斗に約束したことを守ろうと思っていても、行動には移せないでいた。



中学最後だから、この一年で直そうと決心していた。


変わってやる、
変わってやるさ。

俺にも出来るはずだから…
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