恋愛一色
遥斗が言った言葉に淳と和馬は相槌をうつ。


俺は意外と成績が良かった。
テストは70点以下を取ったことがなく、常に成績は上位にいた。


でも目指す場所なんかない。
行きたいところなんかない。


誰かと一緒がいい。
俺は寂しがり屋だから。



『じゃあ淳と和馬は?』



俺は淳と和馬を見て行った。


暖かい春の陽射しが心地好い。


学ランに太陽の光があたり、熱を吸収していく。



『俺達は同じ高校だよな!えっと…南川高校だよな?』


淳は和馬に確認をする。
和馬は首を縦に振った。



…なんだ、みんな考えてんじゃん。


俺だけか…
なんか取り残された気分だ。



俺は授業中、ひたすら進路のことについて考えていた。


シャーペンをくるくると回し、外を眺めながら自分の未来図を思い描いていた。
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