恋愛一色
光輝さんとはあれ以来会っていない。

美容院に顔を出したいと思ってあるのだが恥ずかしくて行けずにいた。



『…この場所は一体どこなんだ?』



写真の中の世界はどこなのか?
自分の目で確かめてみたい。

こんなつまらない世界に、こんな綺麗な場所があるのだと──…



俺は体を起こし、部屋を思いきり飛び出した。


探しにいこう、
この写真の場所を─…



俺は母さんに、『出かけてくる』とだけ伝え、走っていく。



するとコンビニの前を通り過ぎようとした時、誰かの声が聞こえた。



『響─!!』



俺は振り返り、辺りを見渡す。


後ろには、懐かしい人がいた。



『真美??』



『久しぶり、響!』



高校の制服を着た真美がいた。


ほんのりと淡い化粧をして、髪の色が茶色だった。




『久しぶりだな!元気だったか?』



『…響に会いたかったの』



また…俺の中でゲームが始まろうとしていた─…
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