恋愛一色
真美を見ると、真美は顔を真っ赤に染め、俺を真っ直ぐ見つめる。


何だ?


俺は真美のこんな姿を見たのは初めてだった。


『俺も会いたかったよ』
と言い、俺は真美の頭を軽く撫でた。



『背高くなったね?』



それもそうだ、
ここ最近で身長がぐんと伸びた。


真美を余裕で抜かしていた。


体は徐々に成長していく。

でも心や自分の考えは、ちっとも成長をしていかない。

虚しいな、俺。


俺は無意識のうちにため息をついた。



『響?』



『いや、なんでもない』


『そう?』



俺は空を見上げた。
茜色が青い空を染めていく。

それと同時に、白い雲も茜色に──…



『今度遊ばない?』



俺は気づいていなかったのだろうか。


また…自分の中に悪魔が現れたということを…
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