君と、サヨナラ。
愛してる、サヨナラ
「ほらね?
もう会えないよ、恭君。」

「…」

「ねえ恭君。最後のお願いきいてよ」

「…?」

「愛してるって…言って?」

「…やだ。」



実柚は苦笑し、俺を見つめる。


「これを言えば、確実に離れるだろ…?」

「あたしが、こうやって現実に出てくればくるほど。
あたしは生まれ変わるのが遅くなるの。
だから…もう恭君と最後まで一緒に入れないなら。
あたしは来世に託したい。」

「…実柚…」

「赤い糸があれば、あたしたちはまためぐり合える。
ね?恭君、また来世でも恋をしよう?
一緒に笑って。一緒に恋して。
次に託そう?
あたしたちの未来も、全て。」

「…本当に、来世でも会えるよな?」

「赤い糸で繋がってるから大丈夫!
ほら、ヘタレてんな!!
…恭也!!!」

「!名前…
それに…外!?」





















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