君と、サヨナラ。
図書室から出て、歩みを進める。

((さっきの君の顔を思い出し、一人で笑う))

歩けば歩くほど、君との思い出があふれ出す。

((真っ赤な笑顔で、ボクを見つめたあの顔))

いっその事、歩みを止めてしまおうか。

((心では振り返ることを望み))

そんなことを考えるけど、俺は歩みを止められず進む。

((しかし頭では、それを禁則としていた))

なぜなら、これからは一人で歩いていかなきゃいけないから。

((何度も崩れそうになる、足元))

歩いてる間に、止まらない涙。

((おぼつかないけど、それでも前に進むことを望む))

拭っても拭っても、それは止まらずあふれ出す。

((一歩一歩、地を踏みしめながら…))

そんなとき、肩に乗っかったぬくもり。

((抱きしめられてる感覚))

温かくて、その懐かしいぬくもりに目を閉じ足を止め。

((姿こそは見えないけど…温かくて目を閉じる))

耳元で囁かれた言葉。

((新しい涙が一粒頬を伝った))

それと同時に、君がいなくなる感覚も分かった。

((           ))
















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