ネコとネズミ
ラストエンド
 ボクはネズミをギョッとにらんだ。

「まずいですよ」

 ネズミは言った。

「お腹が減っているんだ」

「それなら、このソーセージをあげます。だから、ワタシを逃がしてください」

 ネズミは必死だ。

 ソーセージを食べればボクはすぐ死に、ネズミを食べれば死ぬのが少し先延ばしになるだけで、エサがなければ死ぬのは確実だ。

 他に選択肢はないのか。

「そのソーセージを食べろ!」

 ボクはネズミに勧めた。



< 12 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop