ネコとネズミ
 ボクはジッとにらんでやった。

 ネズミもやっとボクの視線に気づいたのか、ソーセージを小さく噛んだ。

 ネズミが苦しむ様子もない。

「もっと、ガッブと食べろよ!」

 ネズミはボクの指示に従いソーセージを口いっぱいに頬張った。

 これで間違いなくネズミは毒で死ぬはずだ。

 ボクはネズミの動向を見守った。

 ネズミはじっとしているが、苦しんでいる様子はない。

 ボクはすぐに気がついた。ソーセージに毒が入っていなかったのだ。

 ネズミが逃げて行く。

 ボクが猛スピードで追いかけたから、すぐに捕らえることに成功した。
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