ネコとネズミ
「お前にはやらんぞ」

 ニューはソーセージを独り占めにするようだ。

 ボクはムッとして、ソーセージを奪うことにした。

 あれほど気力がないと思っていたが、ここで頑張らないと、エサにありつけそうもないので、ボクはニューに敵意丸出しだ。

 ニューもあわてて、口にソーセージをのみこもうとした。

「うぐっ……」

 ニューは口に入っていたソーセージを吐き出し、横に倒れた。

 痙攣を起こしている。

「大丈夫か?」

 ボクの問いかけにニューは答えることはなかった。
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