ネコとネズミ
 ソーセージに毒が入っていたのだろう。

 これではうかつに食べ物を口に入れることができない。

 ボクはニンゲンから、エサをもらう方法しか知らないので、この先どう生きていけばいいか不安だ。

 鳴いても、いつものようにニンゲンは現れてエサはくれなかった。

 ニンゲンが多くいる商店街に行った。

 やはりニンゲンはいなかった。

 それに商店街はシャッターが閉まっていた。

 唯一のコンビニも自動ドアが開かない。

 ボクの重さでは無理なのだ。

 もう、お腹がすきすぎて、思考が停止した。

 ボクの目の前に、一匹のネズミがいた。
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