ネコとネズミ
バッドエンド
 ボクはネズミをギョッとにらんだ。

「まずいですよ」

 ネズミは言った。

「お腹が減っているんだ」

「それなら、このソーセージをあげます。だから、逃がしてください」

 ネズミは必死だ。

 ボクは迷っていた。

 ソーセージは毒入りだし、ネズミは食べたことがないので、気持ちが悪い。

「お願いだ、助けてください」

 ネズミは必要以上に哀願した。

 ボクはネズミが不憫になり、前足から解放した。
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