闘う花嫁

『よぉ、アリーシャ。今日も綺麗だな。俺のためか？』


ククッと笑うロルフ。

周りの女性の方が一斉に真っ赤になった。


「ま、ロルフ。そんな冗談、全然面白くないわ。あと、私は毎日言ってるけど何時も元気よ。あなた以上にね。町一番のあなたより元気な私が元気なくなる日なんて無いわよ。」


『今日のアリーシャ、随分良く話すわね。元気なら別にいいけど？あと、ロルフ。此処に居るのはあなたとアリーシャだけじゃないわよ。アリーシャにしか目に入らないのは皆承知だけど、付き合い悪いわよ。』


ちょっと膨れっ面する、ミーナ。黒髪の短髪で膨れっ面なミーナは案外可愛い。

だが、そんなミーナにさえ目に入らないのはアリーシャが誰よりも魅力的だからだろう。金髪の長髪。人形のような容姿。そして、人格。意志が強い子だった。


『悪い悪い。つい…な？


やあ、皆おはよう。皆元気か？』