君の瞳が愛をささやく
こっちのスケジュールなどお構いなしな雰囲気。


「…大丈夫だけど、何すんの?」


『澪ちゃんが、陸上の地区大会で優勝したって言ったでしょ?
それで、陸上部が拗ねちゃって…
明日から県大会なのに、自分達は行かないって言い張ってるのよ。』


澪ちゃんは莉緒の弟である臣の彼女だ。


「で、明日の道具とか色々持ってくのを手伝って欲しいと?」


『そう♪
よろしくね?
澪ちゃんは私たちが応援してあげなくちゃ!!』


愛されてるねー…澪ちゃん。


「臣も行くんだろ?」


『もちろんよ?
でも一人より二人、二人より三人だから♪
明日の朝11時に家に来て?
大丈夫、明日はお父様居ないそうだから。』


…なんでもお見通しか。


「わかった。
莉緒ん家に行けば良いんだな?」


『うん。
よろしくね♪』


「じゃあまた明日。」
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