君の瞳が愛をささやく
「ふーん…
旦那に言えない悩みかぁ…」


お昼休みの学食で、幹に手紙の事を話してみた。


「うん…」


スプーンでスープを掻き混ぜながら俯いた。


「莉緒、行儀悪い。」


「あっ、ごめん!」


私はスプーンを置いてため息をついた。


「まぁ…
大学卒業してからでも留学は出来るんだし♪
四年後も心残りだったら行けば?」


「四年後かぁ…」


「旦那だって四年後にはもっと大人になってるだろうし…
莉緒が留学したからって壊れるような関係じゃないでしょ?」


幹がニヤリと笑った。


「…そうだよね。」


私も微笑んだ。


「それにしても、うらやましい悩みよね♪
私も留学してみたいなー。」


幹が笑った。
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