君の瞳が愛をささやく

…−−−…


「これで良かったの？」


「ええ…良いのよ。」


莉緒は電源の切れた携帯を握りしめながら呟いた。


「臣…ごめんね？」


「…何言ってんだよ♪
こんなことでよければ何回でもやるよ？」


「何回でもって…」


莉緒が困ったように笑った。


「あっ、聞こえが悪いか♪」


臣も笑った。



良いんだよね？


これで、良いんだよね？


隣にいるのは、私じゃなくても大丈夫…


分かってくれなんて言わない。


分からなくて怒れば良い、約束を破る私を嫌いになれば良い。


そうして何時か…


私を忘れてほしい。