君の瞳が愛をささやく
「でもなんで私の誕生日に?」


来年もしも私がいなかったら、あまり縁起のいい日ではなくなる。


「だって姉さんのおかげで同じ大学に入れたし…
それに俺も澪も、結婚式には姉さんに絶対出席して欲しいから♪」


「臣…」


嬉しかった。


臣は私を励ましたくて、私に生きてほしくて言ってくれたんだ。


「じゃあ頑張って治さなきゃね?」


澪ちゃんが部屋に入ってきて、クスクスと笑っている私達を不思議そうに見ていた。




その数日後、私は容態が悪化し集中治療室に移った。


その日はRICのテレビ出演の日だった。


私はうつらうつらと一日を過ごしていた。
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