君の瞳が愛をささやく
「陸兄は親族席に座ってね?」


「良いのか?」


「もちろん♪」


馬子にも衣装じゃないが、臣のタキシード姿は妙だ。


「澪ちゃんの所行かなくても良いのか?」


「…さっき行ったら…追い出された。」


つわりの妊婦は怖いな…


「陸ー!」


振り返ると、恭一と幹ちゃんが手を降りながらやってきた。


「臣くん、おめでとう♪」


「ありがとう、幹さん、恭一さん。」


臣と恭一はバイト先がたまたま一緒だった。


それを知った俺が、幹ちゃんを連れてバイト先に遊びに行くようになってから、臣達四人は仲良くなった。


幹ちゃんと澪ちゃんは妙に気が合って、恭一と臣は性格というか雰囲気がすごく似ている。


…多分、恭一も臣も尻に敷かれるタイプだ。
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