君の瞳が愛をささやく
その頃から陸と一緒にいることが増えた。


陸が私の家に来て一緒に勉強をする日もあったし、私が陸の家に行って一緒にゲームをする日もあった。


自然と学校でも一緒にいることが多くなった。


「莉緒ちゃんと陸くんって付き合ってるの?」


「「えっ!?」」


たまたま二人で図書館にいた時だった。


私はびっくりしたものの、なんとか余裕の表情で微笑む事が出来ていたと思う。


陸は慌て過ぎて引き攣ったような笑顔だった。


…そんなに嫌がらなくても良いのに。


その時の私は、なぜかイライラしながら陸を見ていた。


陸が女の子と話しているのが嫌だったし、女の子が陸を見ているのが嫌だった。
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