君の瞳が愛をささやく
だから明日の応援に、陸はちゃんと来る。


陸は自分を普通扱いしてくれる人が好きだから。


臣は弟の様に可愛がられているし、澪ちゃんは面白いって気に入ってる。


じゃあ私は…?


私は陸の為に用意したノートを見つめながら頬杖をついた。


テスト対策ノートとか、苦手克服用ノート。


どれも陸用に私が用意したもの。


陸は大学進学を目指していた。


『高校は別々になったけど、大学は追いついてやるからな♪』


負けず嫌いの陸っぽいけど…


本当は私と同じ大学に行きたいと思ってくれてたんじゃないの?


だから私は忘れない。


私だって…
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