君の瞳が愛をささやく
父は少し照れ臭そうに、新聞を読みながらソワソワしている。


息子の彼女に今さら何を照れているのか知らないけど、父は澪ちゃんと話がしたくて仕方ないと見える。


多分、このまま臣の嫁に…とか考えてるに違いない。


もちろんそれについては私も賛成だけど。


「澪ちゃん、朝食一緒にどう?
それともお家で食べてきたかしら?」


「あっ、実は今日少し寝坊してしまって…
もしご用意して頂けるなら遠慮なく頂きます♪」


澪ちゃんがニッコリ笑うと、母は嬉しそうに朝食の準備を始めた。


澪ちゃんは、母の心を読むのが上手い。


母は世話好きだから、甘えられるのが大好きなのだ。


澪ちゃんと臣は何かを話しながら、楽しそうに笑っている。
< 22 / 151 >

この作品をシェア

pagetop