君の瞳が愛をささやく
「おぉ、陸くん!」


父は読んでいた新聞を畳んで、笑顔で陸を迎えた。


「おはようございます、隆也さん。
朝からお邪魔します。」


陸は丁寧に頭を下げると、リビングで朝食を食べていた臣と澪ちゃんを見た。


「澪ちゃん、県大会だって?」


陸がニッコリと笑った。


「ふぁい!」


澪ちゃんは口に一杯ご飯が入っていたから、変な返事を返した。


「そっかぁ♪」


そんな澪ちゃんに満足したのか、陸は臣と澪ちゃんの頭を撫でた。


「陸ちゃんも食べて行く?」


三人の様子を楽しそうに見ていた母が笑った。


「おはようございます、里美さん。
じゃあ、俺も遠慮なく♪」


「はいはい♪
ちょっと待っててね。」
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