君の瞳が愛をささやく
「それでは…行ってきます!!」


「澪、頑張れ!!」


臣の言葉にピースサインで答えた澪ちゃんは、張り切って控室に向かった。


澪ちゃんを見送った私達五人は客席に向かった。


「結構うちの生徒いるね?」


臣が辺りを見回しながら言った。


陸は帽子を深めに被っている。


こういう場所、陸は苦手だろうな…


一人にバレたら皆にバレちゃいそう。


「あっ、あの人って…」


早速!?


女子生徒が団体でこっちに向かって来る。


「臣くーん♪」


「えっ?」


臣?


「やっぱり臣くんだ♪
澪ちゃんの応援?」


同じ学校の一年、多分臣達と同じクラスの子。


「うん、皆も?」


「もちろん♪
澪ちゃんの走る姿カッコイイんだもん!」
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