君の瞳が愛をささやく
ついつい力が入りすぎたよっちゃんは、周りを見回して誰もいないことを確認すると、ホッと息を吐いた。


「さ、早く楽屋入りましょ?」


歩きだしたよっちゃんの後を、俺は黙って歩いた。





ここは某テレビ局。


今日は某生歌番組に出演する。


某が多いのは…まぁ色々あるからかな。


俺は『RIC』の名義で歌手活動をしている。


アイドルとは違うから、愛想振り撒いたり、バラエティーに出たり、なんてしないけど…


この前、主題歌を歌ったドラマに特別出演をさせてもらった。


ドラマも…楽しいかもしれないと…思う。


でもしばらくは歌一本で頑張るつもり。
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