君の瞳が愛をささやく
二年と一年生は戸惑いながらも頷いた。


「莉緒ちゃん、迷惑かけてごめんなさいね?
この子達も、最初は悔しくて冷たくしちゃったみたいだけど…
澪ちゃんは陸上部として良い結果を残してくれたんだし、応援しなくちゃってね♪」


先輩は困ったように後輩を見ながら笑った。


「澪ちゃんも喜ぶと思います。
最後まで見ていって下さいますよね?
決勝が終わったら声をかけてあげて下さい♪」


私が微笑むと、二年と一年の生徒が嬉しそうに頷いた。


「じゃあ私はこれで。」


「ありがとう、莉緒ちゃん♪」


私は陸上部の皆と別れて控室に向かった。


「莉緒。」


控室の前で陸が待っていてくれた。
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