君の瞳が愛をささやく
決勝戦は、今まで勝ち進んだ上位8名で行われた。


澪ちゃんはすごく頑張った。


けど、5位入賞で県大会を終えた。


「せっかく応援に来てくれたのに…ごめんなさい。」


澪ちゃんは申し訳なさそうに笑った。


「何言ってるんだ。
5位入賞凄いじゃないか♪」


「そうよ?
良く頑張ったわね♪」


父と母は我が子のように、澪ちゃんの事を褒めた。


私も誇らしい気持ちだった。


「ありがとうございます♪」


澪ちゃんは照れ臭さそうに笑った。


「澪ちゃん。」


振り返ると、陸上部の皆が立っていた。


「皆…来てくれたの?」


澪ちゃんは驚きながらも、嬉しそうに笑った。
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