君の瞳が愛をささやく
「莉緒、私達はそろそろ行くから。
あまり遅くならないようにな?」


父と母はそう言うと、皆の輪を抜けて会場を後にした。


「皆、ごめんなさい。
せっかく見に来てくれたのに、5位で終わっちゃって…」


澪ちゃんはそう言いながら、陸上部の皆に頭を下げた。


「澪ちゃん、よく頑張ったわね?
陸上部として走ってくれてありがとう。
すごく嬉しかったよ♪」


田辺さんはそう言いながら、澪ちゃんの肩に手を置いた。


他の部員もそれぞれ澪ちゃんに声をかけた。


澪ちゃんは嬉しそうに笑いながら、陸上部の皆と話している。


「臣、この後どうするんだ?」


輪を外れていた陸が、臣に話しかけた。


「打ち上げは後日家でやろうって母さんが言ってたから、この後デートする予定なんだ♪」
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