君の瞳が愛をささやく

思い出の公園

「陸?
どこに行くの?」


私は陸に手を引かれたまま、少し後ろを歩いた。


「秘密!」


秘密って…子供か?


「もう少しだからさ♪」


陸が楽しそうに笑いながら言った。


口ではしょうがないなぁ…なんて言いながら、実はそんな時間すら楽しかった。


陸と二人きりで出掛けたのっていつ以来だろう…


去年?


それとも中学生の頃?


覚えてないくらいだから、多分そうとう前に出掛けた以来かも知れない。


それくらい外で陸と二人きりになることは珍しかった。


しかも手を繋いで歩いてる…


陸の具合が悪いか、気分が良いかしか有り得ない!!


そう思った。
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