君の瞳が愛をささやく
「…今、何て言ったの?」


私は俯いたまま呟いた。


「…俺は、莉緒の事が好きだ。」


好きだ…


好きになってくれない?


一生側にいてほしい…


頭の中で陸の言葉が、繰り返し繰り返し響いている。


私は言葉が出なかった。


何を言えば良いのか、何を伝えたら良いのかが分からなかった。


変わりに涙だけが溢れ続けて止まらなかった。


「…莉緒?
俺の事好きになってくれる?」


陸が優しく囁いた。


私はコクコクと頷いた。


「一生、俺の側にいてくれる?」


私は両手で顔を覆いながら頷いた。


陸はそっと私の腕を掴んだ。
< 45 / 151 >

この作品をシェア

pagetop