君の瞳が愛をささやく
「…ダメよ。
私が陸を彼氏にしてあげるのよ?
…今までずっと待っててあげたんだから…」


私は俯きながら言った。


陸の言葉はすごく嬉しくて、素直に『はい』と言ってしまえば良いのに、私にはどうしても言えなかった。


「…莉緒らしいな♪」


陸は私を見つめながら笑った。


「…俺を彼氏にしてください!」


陸は優しい微笑みを浮かべながら言った。


…仕方ないなぁ…


「…じゃあ、一生側に居てあげる♪」


たまには甘えてみようか♪


私は自分から陸に抱き着いた。


その勢いで、陸を芝生に押し倒してしまった。


「ぷっ…はははっ…♪」


私達は抱き合ったまま笑った。
< 47 / 151 >

この作品をシェア

pagetop