君の瞳が愛をささやく
「一応ね。
コートお預かりします♪」


「あら♪
ありがとう。」


莉緒のコートを受け取ると、寝室のハンガーにかけた。


「キッチン借りるわよ?」


莉緒が買物袋を持ちながら言った。


「手伝うよ。」


二人でキッチンに並ぶと不思議な感じがした。


莉緒のメニューは、茄子とトマトのパスタと、アボカドと海老のサラダだった。


手慣れた手つきで料理を作る莉緒を見ていたら、良い奥さんになれそうだなと思った。


「いただきまーす♪」


リビングに広がる良い匂い。


「どうぞ♪
…味薄くない?」


「…うまい!!
莉緒料理上手くなったな♪」


「…いつと比べてるのよ?」


莉緒は恥ずかしそうに笑った。
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