君の瞳が愛をささやく
ピンポーン。


「あっ、よっちゃんかな?」


やっぱりよっちゃんだった。


「ごめん、遅くなっちゃった♪」


よっちゃんは手土産にお気に入りの店のケーキを持ってきてくれた。


「初めまして。
中野莉緒です、よろしくお願いします。」


莉緒は深々と頭を下げながらよっちゃんに挨拶した。


よっちゃんは呆然と莉緒を見ていた。


「よっちゃん?」


俺が声をかけると、よっちゃんはニッコリ笑いながら莉緒を上から下まで眺めた。


なんか嫌な予感…


「莉緒ちゃん、芸能界に興味ない?
莉緒ちゃんならトップアイドルになれるわよ♪」


「…は?」
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