君の瞳が愛をささやく
「姉さん、陸兄!」


反対側から臣と澪ちゃんが手を振りながら歩いてきた。


「ごめん、待った?」


二人はしっかりと手を繋いで、デートを満喫してきましたって顔をしている。


「私達も今着いたのよ♪」


莉緒が微笑むと、二人はホッとしたように笑った。


それから一緒にいるよっちゃんを不思議そうに見つめた。


「あっ紹介するな?
俺のマネージャーのよっちゃん。」


「…陸さん本当に芸能人だったんだ?」


澪ちゃんが笑った。


「疑ってたの!?」


臣が笑った。


「…ちょっと陸!」


よっちゃんが小声で手招きした。


「あんたの周りはどうなってるの!?
原石だらけじゃない♪
臣くんはめちゃめちゃ可愛いし、澪ちゃんは黙ってれば綺麗だけど話すとサッパリしてる感じだし…」


「よっちゃん…スカウト禁止ね?」


「えー…」


よっちゃんは不満そうに頬を膨らませた。
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