君の瞳が愛をささやく
「とにかく中に入ろ?」


臣は澪ちゃんと手を繋いだまま店に入って行った。


ラブラブだなぁ…


ちょっと羨ましい。


「さぁ、食べるわよー♪」


よっちゃんも張り切って入って行った。


「個室予約したって言ってたから、中なら落ち着けるんじゃない?」


莉緒が微笑んだ。


「莉緒と一緒ならどこだって大丈夫だよ♪」


俺が笑うと、莉緒は恥ずかしそうに俯いた。


「…馬鹿。」


莉緒が店内に入って、俺も続いた。


店内は賑やかで、誰も俺に気づきそうもない。


「ご予約の中野様ですね?
こちらへどうぞ。」


俺達は一番奥の個室に案内された。
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