君の瞳が愛をささやく
「はぁ…お腹いっぱい!」


俺がどかっとソファーに座ると、莉緒が笑った。


「親父臭いわよ?
コーヒー入れるね。」


莉緒はキッチンに入って行った。


俺はその隙にポケットを探った。


小さな箱。


「お待たせ♪」


莉緒の入れてくれたコーヒーを飲みながら、テレビを見た。


「あっ、CM。」


俺のアルバムを宣伝したCMだった。


「不思議ね…」


「何が?」


「陸がRICだって…
たまに信じられなくなるわ♪」


莉緒はクスクスと笑った。


「…莉緒の前ではいつでも俺だから。」


「…うん。」


俺は小さな箱をテーブルに置いた。
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