君の瞳が愛をささやく
よっちゃんは『大卒のエリート歌手はカッコイイから頑張りなさい♪』と言って、応援してくれている。


受験の三ヶ月前からは仕事を一切入れないからと、自分が受験するかのように張り切っているくらいだ(笑)


まぁなんにしろ、勉強する時間が増えるのはすごく助かる。


「医学部って難しいんだろ?」


二人で勉強していた時に莉緒に尋ねた。


「そりゃあね…
でも私は大丈夫よ♪
問題は陸よね…」


偏差値的にはギリギリ合格ラインだけど、余裕を持って受かるためにはまだまだ勉強が必要だ。


「うーん…
頑張ります!」


片や全国模試の上位常連、片や高校に通うのも必死な状態。


「…莉緒、本当にK大で良いのか?」


「まだ言ってるの?」


莉緒ならどこでも受かるだろうし、俺に合わせてレベルを落とすのは勿体ないと思う。
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