君の瞳が愛をささやく
莉緒に向けられている視線が気になる。


でもそんなの一々気にしてたら身が持たないってことも分かっている。


でも…彼氏としては複雑です!!(笑)


「眼鏡だけで大丈夫?」


莉緒が心配そうに首を傾げた。


「えっ?
あぁ大丈夫大丈夫、髪もセットしてないし♪」


「でも、分かる人には分かるわよ?」


「受かったら毎日通うんだから、そんな心配しても無駄だよ。」


「それもそうね。」


俺が受験に対して余裕そうな発言をしたからだろうか、莉緒は嬉しそうに笑った。


受付は多くの学生でひしめき合っていた。


制服で来なくて正解だったかも、この中で制服着てたらかなり目立つ。


「緊張してきたわ…」


莉緒がふぅと息を吐いた。


「莉緒が緊張?」


「私だって緊張ぐらいします!」


いつも通りピシッとしてるから気づかなかった。


「陸は?」
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