ピクシーホルン
ナタリーはやっと気付いた。
さっきから響く頭の中の声がドビシーからのテレパシーだということに…。
―…まさか、聞こえるの私の声が…
「そ、うみたい」
―あなたは巫女なの?
「…違うわ。神の印がないわ」
―神の印?
「そう。神から選ばれる巫女には身体のどこかに痣があるの。その痣が産まれて10年たっても消えなかった人が巫女になれる…でしょう?」
ナタリーはあまり反応がないドビシーに疑問を持つ。
―……違うと思うわ。あなたが言っている人たちは巫女ではなく、使者の方ね。