ピクシーホルン
―よろしくね。それでナタリー、私はいつ飛べれるの?
「そうね…体中の傷が治るまでは無理ね。とりあえず今は、トワを縛ってる鎖を外すさないとね」
―本当?!ありがとう!
「でも飛ばないこと。あと暴れないでね。羽根の傷が広がるから」
―わかった!!
「それじゃあ、人を呼ぶから。待ってて」
ナタリーはそう声かけ、部屋から出た。
「ナタリー獣医博士。精霊神獣の状態はどうですか?」
出てすぐに、外で待っていたアレン宰相はナタリーに聞いた。
「怪我は酷いです。ですが落ち着いております」
「そうか。よかった」
ナタリーの言葉に安心した宰相だった。
「それでお願いがあります。彼女の戒めを外してください」