タイセツなキミよ、サヨウナラ
だけど、放し飼いにされた犬は怖い。

主人公は、高い椅子の上に丸まった。


『遊んでよ』

と言うかのように飛び跳ねるファイに、しまいには泣き出す主人公。

「こらっ」

お母さんが、無理矢理主人公を引きずり降ろして、抑えつけた。


ペロペロ…

顔や手を舐めてくるファイが、可愛いと思えてきた主人公は、お母さんが離れた後に優しくファイを撫でていた。


「これからよろしく。ファイ」

それからは、散歩などを楽しみ、すっかり仲良くなっていった。
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