タイセツなキミよ、サヨウナラ
キミよ、
兄弟のいない主人公は、
泣きたい時
悔しい時
腹立つ時
寂しい時
嬉しい時
楽しい時


いつもファイといた。


だけどーー…。


「アパートに引っ越すことになったの。もう、ファイは飼えない」





か          え          な          い          ?


嘘だ…。


お別れの日、ファイは高い悲しい声で鳴いた。

目からは涙が出ていた。


逢えない悲しさで、主人公はあまり相手をしなかった。

相手をしたら、泣きそうだったから。
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