タイセツなキミよ、サヨウナラ
寿命ーー…?

「お母さん!病院行こう。ファイが…っ」

「この時間に…」

「おじさんがいるから大丈夫!」


主人公は、母親と共に病院へ向かった。

苦しいはずのファイが、プルプル震えた足で一生懸命に立っている。

「辛いだろうに。寝てていいよ」

主人公は、ファイの頭や首や背中を撫でた。

すると、やっと床に寝そべった。


「そう。無理しなくていいよ」

穏やかに笑って、主人公はファイを撫でた。

ファイは、ゆっくり目を閉じる。

いつも、背中を撫でたらファイは眠る。

可愛い寝顔で、スヤスヤと。
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