鏡村【短編】
「なー、見てみて」
智治ははしゃぐ子供みたいに、前の席に座る玲と健人に携帯を差し出した。
「ほんっと、俺の彼女可愛いー」
手に持つ携帯画面には予想通り彼女の寝顔写真。
冗談ぽく言っているが、表情はデレデレしていて彼女溺愛なのが鳥肌が立つほどに分かった。
「またそんな事して、亜美に怒られるよー」
玲は呆れたように突き放す。
「今日の玲ちゃん冷たい」
「は、ちゃん付けとかキモイからやめてよ」
いつもこんな調子で、冗談を言い返すのだが、今日は確かに冷たさが上回っていた。
それは玲本人も、その隣に居る健人も感じていた。
疲れが溜まっている。
そんな玲を健人は察した。
「玲、智治も着くまで一休みしてて良いよ」
「悪いな、じゃ着いたら起こしてーおやすみー」
智治はそう言うと、すぐに眠りについた。
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智治ははしゃぐ子供みたいに、前の席に座る玲と健人に携帯を差し出した。
「ほんっと、俺の彼女可愛いー」
手に持つ携帯画面には予想通り彼女の寝顔写真。
冗談ぽく言っているが、表情はデレデレしていて彼女溺愛なのが鳥肌が立つほどに分かった。
「またそんな事して、亜美に怒られるよー」
玲は呆れたように突き放す。
「今日の玲ちゃん冷たい」
「は、ちゃん付けとかキモイからやめてよ」
いつもこんな調子で、冗談を言い返すのだが、今日は確かに冷たさが上回っていた。
それは玲本人も、その隣に居る健人も感じていた。
疲れが溜まっている。
そんな玲を健人は察した。
「玲、智治も着くまで一休みしてて良いよ」
「悪いな、じゃ着いたら起こしてーおやすみー」
智治はそう言うと、すぐに眠りについた。
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