近代化
帰り道
退屈な学校が終わるとき、僕はとても嬉しい。
別に学校が嫌いなわけではない。
「おーい、高梁!!」
またウザイ男が来た。
「あ、今、ウザイ男が来たって思っただろ」
見事に当てられた
でも僕は無駄にテンションが高いこいつを無視し、先を歩いた。
龍野は走ってきた
「無視することないだろ」
少し怒りも交えた口調。
「聞こえなかっただけだよ」
「いや、あんな大きな声が聞こえないわけないだろ」
と龍野。
「聞こえない」
「普通聞こえるだろ。お前耳大丈夫か?」
「…」
僕はたいぎくなって、言うのをやめた。
「また無視かよー」
と龍野は一声あげたが無視をしたまま、歩く。
それっきり、龍野も喋ることはなかった。