蒼空から降ってきた少女






「やっ…止め、止めろ!な?……そうだ、次のテストの問題をやるから、お前の苦手な数学だぞ?せっかく頭の良いお前は数学で足を引っ張ってるから……、あ、違うんだ、本当にお前は頭がいいんだ、スゴい事じゃないか!!中等部に進学してからずっと2位をとり続けているんだから。大学だってどこにでも行ける。なんたってこの成高学園で2位なんだから。」


さっきから、ほんとに五月蝿い奴だ。


褒めているつもりなのだろうが、数学が足を引っ張っているだとか、言われなくても分かってるし、2位を連呼されるのもかなり神経を逆撫でされる。



屈強な男性教師がこれか、少し脅しただけで、冷や汗をかき、半端じゃなく饒舌になった。



「先生、良くしゃべりますね。大丈夫ですよ、先生がしたことは、誰にも喋りません。」


少し口角をあげてこう言うと、先生は安心したようにそうか、と呟いた。


「だから安心して、…………死ね」



瞬間、先生は視界から消えた。



 
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