炬燵 (短編)
アナタが外出した時がチャンス。

電源を切って、天板の上に布団を四角く折り上げる。

取り残された靴下を洗濯機に投げ込んで、

急いで掃除機をかける。

カバーを下ろしたら表面のホコリも掃除機とコロコロで掃除して、

後は何事もなかったかのような顔をして電源をオン。




そんな私の早業、

アナタは気付いていたのかしら?



帰宅したアナタは、再びコタツの中に足を入れ

靴下を器用に脱ぐ。



毎日、同じ事の繰り返し。

それでも、アナタに隠れてコッソリ掃除するのが

私は大好きでした。
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