幼なじみ攻略法-便乗したいお年頃-
貰い手候補様。
那都君とのメールは
あれから結構な頻度で
続いていた。
那都君は
あんなメールを
寄越してきたから
絶対中身軽いと思ってたのに
予想外に真面目だった。
嫌だったらいつでも
メールを切っても構わないと
言ってくれたし、
冗談はくるけど
軽口はたたかなかった。
他愛もない会話がほとんど。
『今日バレーボール体育でやってたら頭にあたった‐』
とか。
『道に財布落ちてたから交番よったら遅刻した。』
とか。
『授業中寝てたら頭たたかれて五年ぶりに涙出ちゃった。』
とか。
本当に他愛もないものばっか。
でも凄く楽しい。
飽きないんだなぁ。