幼なじみ攻略法-便乗したいお年頃-
次第に涙が出てきて
言葉に詰まりながら話す
私の背中を
優しく叩きながら
会話をしてくれる
那都君が、
当たり前のように
目の前にいる
那都君が私の疑いを
はらしていく。
「那...都...君、」
「はい。」
「わたっし、那都君が..
那都君がす、き..。」
「はい。」
「那...那都..君はすき??」
「うん。すげぇ好きです。」
それっきり
泣いて何も言えない私を
那都君は
可愛いと何回も言いながら
そして強く抱きしめて
待ってくれた。